■電池管スモーキーの構想
ずいぶん昔、知人の愛煙家にアメスピの缶を大量にもらったので、スモーキーアンプのメタル版を作った。
久々に物置から出てきたのでいじってみたが、それなりに遊べる感じの音だ。
回路は本家の完全なパクリだが、実装は昔の自分ながら結構いい仕事をしていた。
ボリュームに基板を固定し、いい具合にコンパクトに収めている。
スモーキーと一緒に死蔵していた電池管たちも発見。そういえば、メタルスモーキーの次は真空管スモーキーを作ろうと考えていたことを思い出した。
スモーキーアンプの回路図を探す中で以下の川端様のページを見つけ、自分でも作りたいと思って秋葉原で部品を集めたのだった。
当時は技術も知識も今以上に乏しく、ノイズ発生器しかできずに諦めてしまった。
今回は、当時の反省を生かしつつ電池管を生かし、ちゃんと音が出るものを目指して作ってみる。
■ブレッドボードで仮組
できたものがこちら。仮組だが、それなりのものにはなった。
ライン入力では一昔前のPCで鳴らしたくらいの音にはなる。
ウクレレのピエゾやギターを繋ぐといい感じだが、欲を言うともう少しゲインが欲しい。カップリングコンデンサが104のままだと低音が煩いので、472に変えるとちょうどよかった。
回路は以下の通り。
- A電源
- 構成
- アルカリ電池1.5V
- B電源
- 構成
- AC100V直結、ブリッジ整流、2段リプルフィルタ
- 供給電圧
- DC120V
- 主要素子
- 秋月の100uF/400V
- 抵抗は1kΩ、これで十分にリプル除去できていた。
- 増幅回路
- 構成
- 3A5電圧増幅2段、3A4電力増幅1段 ※無帰還
- 主要素子
- OPTはTOEIの一番安いもので、7kΩ:8Ωのタップを使用
- スピーカは秋月の安い樹脂コーンのもの。
- 3A5のプレート抵抗は両方とも33kΩ
- カソード抵抗は全体共通で180Ω+220uF。
- グリッドはすべて1MΩで設置
- カップリングコンデンサはフィルムの104 or 472。
- 各プレートには申し訳程度で1uF/250Vのセラコンも追加。
一応オリジナルの回路だが、ほぼ先人の回路を切り貼りしただけ。
回路図や参考資料などはまた後日記載予定。
できれば、電源のDC-DCコンバータ化、高電圧化、負帰還の追加あたりもやってみて、うまくいったものをちゃんと実装したいところ。
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