Champ 5F1もどきがうまくいったので、次は5C1を作ってみる。
というのも、Mini 5F1はMT9→MT7という並びがちょっとアンバランスに見える。
また、今まで5F1しか作ったことがないので、プリが5極管のときの音も聞いてみたい。
■真空管の選定
本家は、プリ6SJ7→パワー6V6GTという構成。5極管+5極管。
プリに使えそうなMT管を調べてみると、6AU6ファミリがちょうどよさそう。
パワー管は12AQ5を使いまわしたいので、プリ12AU6→パワー12AQ5の組み合わせに決定。
■回路図、実態配線図
回路図はhttps://www.google.com/search?q=5C1+schematicで探してください。
よくあるシングルアンプだが、初段はグリッドリークバイアスによって部品点数を削減しているのが面白い。
プレートがそのまま接地され、第1グリッドにはグリッドリーク抵抗5MΩをつけて、コンデンサを挟んで入力を受けている。
このカップリングコンデンサを除くと、初段のバイアスが崩れるので要注意。
定数は以下のように置き換えています。
常備部品に1Mを超える抵抗がなかったので、急遽aitendoで部品を追加した。
常備部品に1Mを超える抵抗がなかったので、急遽aitendoで部品を追加した。
5MΩ→4.7MΩ、2MΩ→2.2MΩ、500Ω→470Ω、25kΩ→22kΩ、8uF→6.8uF
実態配線図はこんな感じ。昇圧関係は5F1の記事参照。
特筆すべきところは無いけど、MT9の双3極管からMT7の5極管になったことで相当回路を組むのが楽になっている。
工作初心者には5C1のほうがおすすめ。
■実物
で、できたのがこれ。
前作と違い、パワー管を少し左にオフセットさせている。
5F1で感覚をつかんだので、相当早く作れるようになった。
1番時間がかかったのは、プリ管に採用した12AU6のオークションでの到着待ち。
はらわたはこんな感じ。
だんだん感性がマヒしてきて、まだまだスペースがあるように感じてしまう。
今回は、3Dプリンタの活用範囲をさらに広げた。
FET固定だけでなく、コンデンサの固定台も作成。
OPトランスのネジと共締めできるようにしている。
左から5C1、5F1、某Fuzzエフェクターのコピー。
アンプが小さすぎてエフェクターがバカでかいように見えてしまう。
アンプが小さすぎてエフェクターがバカでかいように見えてしまう。
■試奏
住宅事情もあり大した音量は出せていないが、5F1よりもなんというかギラつきがあるように感じる。
ボリュームを絞ったときのコントロールのしやすさはこちらのほうが明らかに上。やはり12AX7の2段はゲインが有り余っているのでは?
ボリュームを絞ったときのコントロールのしやすさはこちらのほうが明らかに上。やはり12AX7の2段はゲインが有り余っているのでは?
この違いが、パワー管で歪ませるときにどう変わってくるかは、またしっかり音を出せる環境で検証してみたい。
以上
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