2025年4月14日月曜日

Mini Champ 5F1を作る①

ぺるけさんの真空管式とトランジスタ式ミニワッターが完成してオーディオ環境は十分になった。次は真空管のギターアンプが欲しい。

実家に昔作ったChamp 5F1のデッドコピーはあるものの、音もボディも大きすぎる。

また、ずいぶん昔からB電源にスイッチング電源を試したいと思いつつ何度も挫折してきたので、そろそろリベンジしたい。

というわけで、信号は5F1系のフルチューブ、B電源は自作のチョッパー、A電源は12Vのスイッチング電源という構成で考えてみる。


■参考文献

TENTECさん:https://marinesnow-jp.jimdofree.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E7%AE%A1%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AE%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97/mini-fender-champ-aa764/

真空管は熱い!さん:https://vacuumtuber.com/2024/10/29/post-2161/

前者は小型化、チョッパーの実装が大変参考になる。使うコイルの種類や値、FRDを1JU41にするなど、色々真似させていただいた。小型ケースに詰める技術も凄まじい。

後者は球と回路定数の選定で参考にさせていただいた。6V6系の選択肢として6AQ5があると知り、その家族の12AQ5を使うことにした。


■回路の実験

電源は12VからDC-DCチョッパーで250Vを作る。6V6よりも6AQ5のほうが耐圧が低いみたい。6Vを作るのが面倒なので、12AQ5にする。

定数は5F1と先人のものをほぼ踏襲。

ブレッドボードで試作。結構いい音。スピーカーは昔作ったFE83Eで、相性いい。

12AQ5が東芝製なので、プリにNEC製の12AT7を組み合わせてみた。

チョッパーも無事動作。10年以上失敗を繰り返してきたけど、原因はFRDとコイルとMOS-FETの選定ミスとわかった。まずは、素直に先人と同じ部品を買ったほうがいいというのが教訓。
FRDはとにかく応答が早く電流を多く流せるものがいい。電圧降下を気にするのはその後。
コイルはスイッチング電源用、大電流を流せるものにする。また、インダクタンスは大きければいいというものではないので、スイッチング周波数や取り出す電圧に応じてチューニングが必要。今回は220, 470, 680, 101, 221, 471を買いそろえて実験し、やはり221と結論になった。 
MOS-FETはRonとton/toffが重要。その次に入力容量。どれも小さいほどよい。

■実装前編
ブレッドボードでうまく動いたので、まずチョッパー部分をコンパクトに実装してみる。


実際に組むとこんな感じ。表面実装部品のお陰で相当コンパクトになった。FETは2SK3234で、秋月で手に入る。

ケースを加工していく。TENTECさんに刺激され、タカチのHammond 1590A互換で組む。

真空管とトランスを載せたところ。

トランスはT-600で、中身をひっくり返して足を内向きにまげて設置。新たに買ったねじ切りタップのお陰で、真空管ソケットとかをナット無しで固定できてめちゃくちゃ楽。

手乗りサイズなのに立派に真空管アンプなのが面白い。

VRを9mm角に付け替えたいのと、1.5kΩの抵抗が材欠なので、残りの実装は部品が来てから。

0 件のコメント:

コメントを投稿